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株式会社FuturedMe、総額約7億円のシリーズA資金調達を実施
新たな標的タンパク質分解技術により既存の創薬技術では標的困難な医薬品の研究開発、事業化を始動

株式会社FuturedMeは、東京理科大学総合研究院(以下、理科大)の宮本悦子教授の研究成果であるタンパク質の分解技術CANDDY™(以下、CANDDY™)を基に、科学技術振興機構(以下、JST)大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)の支援を受け設立され、理科大とCANDDY™に関する独占的特許ライセンス契約の締結を経て、株式会社ジャフコが運用する投資事業有限責任組合より総額約7億円のシリーズA資金調達を完了したことをお知らせします。今回の資金調達により、当社の研究開発体制を整え、理科大と共同研究契約を締結し、アカデミアシーズであるCANDDY™の技術移管とビジネス化が始動いたしましたのでお知らせいたします。「No patients without medicine」を企業理念に、がんの代表的な標的であるRasなど既存の創薬技術では標的困難であった医薬品の研究開発活動を本格化させて参ります。

 

従来、低分子化合物の創薬では、病気の原因となるタンパク質を阻害する手法により医薬品の開発が基本的な手法となっております。一方、既存の創薬手法により創薬の標的とできるターゲットは全タンパク質のうち、約25%と言われており、疾患との関連が分かっているものの、薬にできない標的(Undruggable Target)が存在しております。

 

CANDDY™は生体内のタンパク質分解現象であるプロテアソームに着目し、標的タンパク質を分解へ誘導することで、疾患関連タンパク質の分解を実現します。また、CANDDY™は現在研究開発が進む、標的タンパク質をユビキチン化させプロテアソームで分解する手法と異なり、ユビキチン化を経ることなく、標的タンパク質を直接プロテアソームを用い分解誘導するため、化合物設計の容易さ、ユビキチン化困難な標的もターゲットにできるなどの多様性を持った、新たな標的分解技術です。

 

すでに、従来の創薬技術では標的困難な標的に関する創薬研究に着手しており、その他、製薬企業および大学とともにCANDDY™を活用した、新たな分解創薬を進め、まだ薬が無いと諦めていた人たちへと薬を届けて参ります。